元奥さんから『監護者指定の調停申立書』と同時に提出された『子の監護に関する陳述書』です。
実際の子の監護に関する陳述書
見やすいようにテキスト化しています。
(スキャンしてツールでテキストに変換したので、変換ミスなど誤字があるかもしれません。)
ここでは、
申立人=元奥さん
相手方=私
となっています。
また子供の名前、また場所など一部の固有名詞は、〇〇や代名詞などに変換しています。
例えば[子供][元奥さんの実家の県]といった形で。
(以下、『子の監護に関する陳述書』本文です)
1 あなた自身の状況
(1) 生活歴
学歴,職歴,婚姻・離婚歴,転居歴等
H○○年○○月 ○○大学○○部○○科卒業
H○○年○○月 ○○病院薬剤科勤務
H○○年○○月 ○○薬局勤務(○○)
H○○年○○月 ○○薬局勤務(○○)
H25年○○月 ○○県内にて相手方と同居生活開始
申立人は調剤薬局勤務(派遣)
相手方は自宅でWEBの仕事を行う
H〇〇年○○月 相手が就職(営業職)するため二人○○県に転居
申立人は派遣で調剤薬局勤務
H27年○○月 入籍
○○月 相手方再び退職し,以後現在まで自宅でWEBの仕事を行う
申立人は出産のため退職
H○○年○○月 [子供]誕生
H28年○○月 申立人は相手方と離婚を決意して[子供]を連れて○○県に戻る
H29年○○月 相手方が○○県に転居してきて,○○県で家族3人で生活開始
○○月 申立人は[子供]を連れて実家に戻る形で相手方と別居
(2) 就労状況・経済状況
○勤務先,仕事内容,勤務時間,休日,通勤方法・時間,残業の有無・頻度等
○収入,主な支出,負債の有無及びその内容 (毎月の返済額,借入の理由等)
[資料:給与明細書]
申立人は,H29年○○月から,[子供]を保育園に預けて,調剤薬局で勤務を開始した。同年4月から8月までの給料は,給料明細のとおり。7月以降は勤務時間を大幅に減らした。現在は週4回,午後1時半から4時まで の勤務。3か月ごとの更新で,9月末日で契約終了。もっとも,申立人の 実母に病気が見つかり9月○○日に手術をすることになったため,9月○○日で勤務を終了する予定である。
申立人は,来年4月から[子供]を保育園か幼稚園に入園させる予定にして おり,そのタイミングで,再就職する予定である。
相手方は,H27年〇〇月以降は,自宅でWEBの仕事をしている。収入は月7,8万円と聞いたことがあるが,申立人にははっきりした収入は分からない。
(3) 心身の状況
○現在の健康状態等 ○主な病歴,受診歴等
申立人の健康状態は良好である。
申立人は,相手方から結婚生活を通して,威圧的な態度や脅しを受けてきており,相手方を恐れる気持ちが強い。申立人は現在,相手方から頻繁の面会を要求されることが大変なストレスとなっている。別居から現在までの2か月,なんとか我慢して面会に応じてきたが,もはや精神的に限界がきている。
先日の面会の帰りに, アパートの玄関先で[子供]を引き取った後相手方から「一 つ言っていいか」と言われた。申立人はその言葉を聞いただけで,激しい動悸がして,全身に拒否反応が出て,相手方が言った言葉が頭に入ってこなかった。これまで,申立人は自分自身をも騙して,相手方と接触するのを嫌な気持ちを我慢 して抑え込んでいたが,このように全身で拒否反応が出たことで,自分の気持ちを騙して我慢し続けるのは止めたいと思うようになった。申立人は,相手方と関わりを持つこと自体,精神的に非常な負担となるので,面会の頻度は,月1回を限度としたいと考えている。
(4) 家庭の状況
ア 1日のスケジュール
○平日・休日別起床から就寝まで
6:00 [子供]とともに起床
7:00 朝食作り,[子供]に食べさせ自分も食べる
午前中 遊びや買い物([子供]が寝ることもある)
12:00 昼食
1:00~3:00 [子供]昼寝(しないときもある)
タ方 遊び
17:30~ 夕食作り
18:00 夕食([子供]の夕食は申立人が作り食べさせる)
19:00 入浴(申立人と[子供]が一緒に)
20:00 申立人が[子供]を寝かしつけ,就寝
*申立人が仕事に行く日は,申立人が仕事に行っている間,申立人の実母が[子供]を見てくれている。それ以外は,スケジュールは同じ。
イ 住居の状況
○間取り,持ち家の場合の所有者,借家の場合の家賃等
申立人の実家は申立人の実祖母の持ち家である。平屋で,居間,台所,風呂,
トイレ以外に部屋が4つと座敷が1間ある。敷地内に弟家族が家を建てて居住し
ている。
ウ同居者とその状況
○同居者の氏名,生年月日,職業,収入,健康状態等
実母○○〇〇(〇〇歳)無職,年金収入
実祖母 〇〇〇〇 (〇〇歳) 無職,年金とアパート収入
介護認定は受けておらず,身の回りのことはできる
2 子の状況
(1) 生育歴
○同居家族,居住地,保育園,幼稚園, 学校名等
H〇〇年〇〇月〇〇日 誕生
H29年〇〇月〇〇日~〇〇月〇〇日 [保育園名](〇〇市,保育園)入所 現在は,申立人が申立人の実母の監護補助を受けながら申立人の実家で監護・養育している。H30年〇〇月から,保育園か幼稚園に入園予定。
(2) 別居前の監護の実情
○誰がどのような監護をしてきたか。
例:食事の支度,食事の世話,入浴,洗濯,寝かしつけ,保育園等への送迎・対応
<保育園入園前まで>
申立人は,[子供]を[元奥さんの実家の県]で里帰り出産し,生後2か月半頃に,当時住んでいた〇〇市に戻り,家族3人での生活が始まった。申立人は出産後から[子供]を完全 母乳で育てており,着替え,オムツ替え,離乳食作り,通院,薬塗り,爪切りなどの衛生,健康管理,寝かしつけなどの基本的な世話は,母親である申立人が主に行ってきた。
[子供]誕生後,相手方も月1回東京に出掛ける以外,自宅でいたので,[子供]の通院や予防接種には同行していた。また,[子供]の入浴も一緒にしていた。
寝かしつけは,ほとんど全て申立人が行っており,寝かしつけは申立人でないと難しかった。
<保育園入園後>
H29年〇〇月に,申立人が就職して[子供]が保育園に行きだしてからは,申立人 が[子供]を保育園に送って行き,相手方が4時半~5時頃迎えに行っていた。申立人は午後6時頃帰宅して,[子供]に夕食を作り食べさせていた。
[子供]は,入園後,病気をもらって保育園を休むことが多かった。申立人が仕事を休めないときは,相手方が自宅で面倒を見ることもあった。
(3) 心身の状況
○主な病歴,受診歴,発育・健康状態,性格等
[資料:母子健康手帳,おたよりノート(保育園)]
発育,健康状態は良好。母子手帳参照。
(4)現在の生活状況は,1 (4)の1日のスケジュールに記載したとおり。
現在は,申立人と申立人の母親が自宅で面倒を見ている。
(5)非監護親との交流の状況
○面会交流を実施している場合には,その具体的な実施状況及び子の反応等
○面会交流を実施していない場合には,その実情
別居後の交流状況については,「別居後の面会について」記載のとおり。
申立人は,頻回の面会に精神的に限界を感じ,これまで2度,せめて週1 回か2回にして欲しいと相手方に要望したが,相手方は断固として聞き入れなかった(面会に関する当事者間のやり取りは,添付のメール等を参照)。
申立人は、自身での対応に限界を感じ,申立人代理人に依頼。
平成29年8月〇〇日に,申立人代理人から受任通知を送り,面会につい ては離婚が決まるまで,週1回にして欲しいと要望したが,聞き入れられなかった。
申立人は,相手方と一緒にいることに精神的な限界を感じてやっとの思いで別居したにもかかわらず,[子供]との面会の件で,結局は常に相手方と関わりを持たなくてはならず,苦痛でたまらない。
よって,離婚が決まるまでの監護権者を申立人と定め,[子供]の養育は監護権者である申立人が行うこととし,面会については多くとも月1回(時間は 10時頃~4時頃)とすることを希望する。
以上