調停員は近所のおっさん・おばはん

調停員は、近所のおっさん・おばはん!離婚調停から裁判に至る経験談!

ぶっきらぼうなタイトルになってしまいましたが、私が離婚調停に入る時に相談した先輩に言われたセリフです。

『調停員はちょっと裕福で浮世離れしてるから庶民の気持ちは分かりにくいぞ』

『何の権限もない近所のおっさんおばはんみたいなもんやぞ』

などと言われました。

ただ、調停が進むに連れ、ホンマその通りやと思いました。
結果的に分かったのは、調停員は近所のおっちゃんおばちゃん的な人たちです。

 

調停員は法的には何の権限もない

私は離婚調停が始まった当初、調停員は裁判所の人間で、偉い人的に思っていました。

ただ調停が進むにつれ、また先輩の助言もあり、まさに仲裁に入る近所のおっちゃんおばちゃんやと実感しました。

これから調停を迎える人、安心して下さい。
調停員はただのおっちゃんおばちゃんです
遠慮せずに思いのタケをガンガン言って下さい。
もちろん思いやりを持って。

ただちょっと浮世離れしているので、あまり庶民の気持ちは汲み取れないところはあります(^_^;)。

また私の場合、養育費や婚姻費用分担請求などお金の話の時、2人の調停員の内1人が『売上』と『利益』の違いが分からないらしく、その説明までしないといけない状態で、無駄な時間がかかりました。
もうひとりの調停員は分かっていたので、フォローしてましたが。

その上、その『売上』と『利益』が分からなかった調停員は『時間があまりないから』と。。。

『あんたや!』と心の中で突っ込みました(^_^;)。
さんざん余計な時間使わせて。。。

調停員といってもそんな感じです。
特に緊張も硬くなる必要もありません

 

離婚の調停員は基本女性の見方

これはホンマこのとおりです。女性の見方です。
のっけから『男が悪い』感がめっちゃ出てます。

私も事前にインターネットで見てると『調停員は女性の肩を持つ』的なことよく見かけましたが、ここまでそのままかと。。。

口では『中立』『どっちにもよらない』とは言いますが。。。

女性が病院の診断書でも出そうものなら、なおさら!
それが相手方に弁護士がついたタイミングで取ってつけたような診断書でも。

 

調停員より弁護士が上

これも先輩から言われたことですが、
『調停員は弁護士は自分より上に思って、申立人や相手方は下に見てるぞ』
でした。
調停員も元々、司法書士だったり会計士や税理士だったりの人もいてるらしく、自分より上の資格の弁護士を上に見がちなようです。

これも実感しました。
上記の基本的に女性の見方というのもありますが、相手方の弁護士の言ったことが正しくて私の方は間違ってるぐらいの勢いです。
結果、私の要望はないがしろで、相手方が言ってくる要望ばかりこちらに飲ませようとしてきました。
どこが『中立』なのか!?

相手方の要望をとりあえず譲歩して飲んだとしても、また次の調停で相手方のさらなる要望が出てそれにも譲歩。。。の繰り返しです。
結局、相手方の要望通りになるまで、こちらが譲歩し続けないといけないのか!?。。。という感じです。

分かりやすく数字でいうと、私が1の要望で相手方が10の要望をしたとします。
1回目はとりあえず5・6辺りになります。
まだこれなら分かります、間を取ってるので。

が、次の調停ではその5・6と、また相手方弁護士が変わらず言ってくる10の要望の間を取ろうとしてきます。
私がしぶしぶ飲んで結果7や8になります。
最初の話の中間ではなくなってしまいます。
延々と相手方の要望に近づけるだけです。

しまいには相手方は最初の10どころか、それ以上の12まで要望してきて、調停員は更にその12から間を取ろうとしてきます。

流石に私もこりゃあかんと思い、
『こっちが譲歩する一方で、向こうは譲歩どころか、さらなる要望になってますよ』
『そんなに弁護士の言うことが正しいんですか?』
『調停員さんは弁護士の言いなりですか?』
など訴えかけました。

そして、なんとか踏みとどまったのですが、ホンマに踏みとどまってよかったです。
後の面会交流の審判結果に影響しましたので。

◎面会交流の審判結果への影響などは話がそれてしまうので、そこらへんはこっちの記事に書いてます。
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調停員がある時に中立になった

これまで女性の見方&弁護士の言いなりだった調停員さんですが、あることをキッカケにやっと中立になってくれました
それは相手方である元奥さんの言ってることと真実が相違していることを提唱したことです。

提唱といっても録音した音声を調停員に聞いてもらった形です。

私は元奥さんとの生活で悩まされたのが、事実を捻じ曲げてしまうことです。
都合がいい所を取るのは仕方ないにしても、度が過ぎてました。
時には真逆になることも。。。
正確には一番悩んだのは、そのこと自体より、その自覚が全く無いことでしたが。。。

そんな生活だったので、また調停であろうと同じことが繰り返されるだろうと思い、音声を録音した事がありました。
録音なんてDVされた女性がするのは聞きますが、我が家では私が録音しないといけない状況でした。

そして案の定、元奥さんは音声に残った事実とは間逆な内容を裁判所に提出してきました。
その音声を調停員に聞いてもらいました。

◎そこらへんのことはこっちの記事で書いてます。
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元奥さんが言うことと事実の相違

私の場合、録音の音声がキッカケで調停員が中立になってくれましたが、音声内容自体はたいしたことないです。
ですので、このような録音がなくても、真摯に子供への思いなどを言ってるといずれは中立になってくれると思います。
ただそれまでは本当に女性の寄りであり弁護士の言い分の優位感は否めないです。

 

まとめ

離婚調停の調停員は、ただの近所のおっちゃんおばちゃんのようなものです。
変に気後れせず、言うべきことはキッチリいいましょう

私は先輩から『親権取れる可能性があるんやったら、弁護士使う価値あるけど、まず男は親権取れんから、あんまり意味ないぞ』という助言もあり弁護士は使わなかったですが、調停員さんは弁護士の言うことは聞きやすいということを身をもって感じました。
ですので、調停員にうまく言えない方は弁護士を使ってもいいかもしれないですね

ちなみに私は弁護士を使っていないといっても法テラスなどの無料相談はもちろん、有料相談もフル活用しました